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2019年11月20日水曜日

コアマン IPシリーズの高速巻きメソッド

コアマンルアーでも初期からあるアイアンプレート、一般的に鉄板バイブレーションと呼ばれるルアーです。今回は使い方について記載してみたいと思います。といっても、基本は コア! のvol.42 が基本中の基本がまとまっている情報源なので、その補足的文章になります。



アイアンプレートシリーズの特性

2019年11月現在、以下4製品が展開されています。重量の軽い順に並べると

  • IP-13
  • IP-18 RAREMETAL
  • IP-25 HL
  • IP-26

ただし、IP-13は高速巻きよりも後述するトゥイッチやリフト&フォール の方が向いている感じがするのでここでの説明から除外します。

レンジは同じくらいの巻き速度で IP-25、IP-18、IP-26の順でルアーの通る深さが変わります。
IP-25HLは一番アクションが強く出ますが巻き重りが一番強いため、かなり疲れます。ですのでIP-18/IP-26より少しだけゆっくり巻くと疲れが減ります。

ルアー利用の工夫

特に、アイアンプレートシリーズはエビる(フックがラインやルアーに絡まり、本来のアクションをしなくなる状態)ことが多いです。そのため、幾つかの対処を行なってエビるのを回避します。

まずスナップ。大きいスナップの場合、フロントフックがスナップ自体に引っかかる可能性があります。購入時にコアマンスナップの#1が付いていますが、これと同じか一回り小さいスナップを利用します。
次にリーダー。いつも使っているリーダーよりも太めを選びます。太いリーダーは硬いため、フックが絡みにくなります。自分はプレミアムマックスの2.5号を標準で利用していますが、IPを中心にゲームを展開する場合は3~4号に手番を上げています。
最後にキャスト。飛んでいくルアーを目視すると、IPが回転することがあります。この場合、何もしないと着水後、巻き始めでエビる確率が高いです。水面に着く前からフェザリングしてリールからラインの放出を止めます。ルアー自体は慣性があるのでそのまま飛ぼうとしますがラインの放出が止まって回転が収まり、理想的な飛行姿勢に変わってから着水するのでエビる確率が下がります。

正直オススメしませんが、巻き抵抗からエビってることが発生したのがわかった場合は巻き取り途中に解く方法もあります。
大きくジャークしたあとにわざとロッドをもどしてラインスラックを出すと、水中でエビ状態が解消されることがあります。また、ルアーが水面近くの場合、水面に出すことで解消することもあります。ただ、この方法でエビ状態を脱した後に巻き続けても魚がヒットしたことはないです。

高速巻きメソッド

グルグルドンとか言われる、とにかく鉄板バイブを高速巻きしてシーバスのスイッチを入れて釣る方法です。
コア! のvol.42 7:05あたりの泉さんの解説と手元を見てみましょう。かなり早くリールを巻いていることがわかると思います。分かりやすい表現だと、ルアーをミスキャストして素早く回収する時の速さです。
このパターンが効くシュチュエーションはほぼ決まっていて、
  • ベイトフィッシュパターンで、かなり豊富にベイトがいる
  • 晴れでフラッシングが効果的に作用し、海水温が高めでシーバスが活動しやすい条件
  • 潮が流れて潮目が出ていたり、風が吹いて水面がざわついていたり、ベイトで表層がざわつくなど水面に変化がある
これに、中層以下に濁りが入っていたら完璧です。
アクションは単純なのに、条件が揃えばどんどんシーバスがアタックしてくるこのパターンは非常に強力だと思います。

タックルについて

重い鉄板バイブを投げるため、それないに強いロッドを利用することになります。強いロッドを使う場合多発するのがロッドでのバイト弾きですが、このパターンでは向こう合わせで乗ることが多く、また高速で巻いている関係でアワセまで自動で入るので、口周りの骨にしっかりフックが貫通しバラしが少ないのも特徴です。
ただ、それでもジャンプされてエラ洗いされるとルアーが重いので飛ばされることが多々あります。ですので、しっかり追い合わせを入れたほうが良いです。オススメの合わせの入れ方はその場から2、3歩下がることです。腕より脚のほうが筋肉量が多いため、より強く合わせられることができます。
IPは標準で がまかつRB-M#7コアマンチューンのフックが付いていますが、結構簡単に曲がります。一気に寄せるパワーファイトをする場合は、がまかつならMHに交換するのも良いと思います。逆に、付属フックのままファイトする場合は合わせ後はドラグを緩めにし無理に寄せずにファイトしましょう。60cmクラスをフックを曲げずに取れればコアマンが考えているファイトスタイルが理解できるようになったと言えるのではないでしょうか。
リールはハイギアのリール、シマノで言えばHG、XGのリールを使います。PGやノーマルギアでも釣れない訳ではないですが、リールを巻くスピードを前者より早くしなくといけないのと、巻きの重さが前者よりも軽いため、流れを感じにくくなるので「変化したから更に早く/すこし遅く」のような変化を入れにくくなると思います。リールを巻くときはロッドとラインの角度に注意します。ロッドとラインは直線に保つのではなく、少しだけ角度をつけるとルアーの巻き抵抗がロッドに吸収され、リールの巻き重りが少し減少します。

アクション

高速巻きが中心ですが、少し速度を落とすなど変化を入れると反応がよかったりします。私は10巻き程度か巻き重りが変化した際に、一瞬巻きを止めます。このとき止める時間が長いとルアーが慣性でまだ進んでいるのにラインが緩むため、次の巻き始めでエビるときがあります。アクションさせる際はエビらないように注意が必要です。
この釣りは追っかけてきた魚がピックアップ前にヒットすることがあります。そのため、「巻きの最後は特に早く巻いてピックアップ前にリアクションで食わせる」、「ピックアップ前に一度止めて、食ってくる魚に備える」の対処をすれば取れる魚も増えるとおもいます。

高速巻き以外のアクション

IPは別に高速巻きだけが有効な釣り方ではありません。リフト&フォールやトゥイッチを入れた誘い方も有効です。
シーバスがサッパを食っている場合は、ルアーがアクションするギリギリのゆっくり速度で時折トゥイッチを入れるパターンが高速巻きより有効な場合があります。
IP-13が追加されてからは、稚魚系のマイクロベイトのパターンでもIPを積極利用して釣ることができるようになりました。その時は、高速巻きよりも、多彩なアクションをいれる方が効率が良い気がします。

まとめ

  • IPシリーズの高速巻きはアクションも単純なため、特定シチュエーションではとても良く釣れるメソッドです。
  • 向こうあわせが多く、しっかりフッキングされふためバラしも少ない特徴があります。
  • 重いルアーを高速に巻くため、巻き量が多いリールと硬い竿を用意する必要があり、ファイトスタイルによってはフックもあらかじめ交換した方がよいです。
  • IPシリーズは高速巻きメソッド以外も多彩なアクションが付けられます。他の釣り方の引き出しを増やす意味で使ってみてください。

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